有限会社 三九出版 - 先ず企画の吟味を


















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        先ず企画の吟味を                        三九出版拝

○“iPad”“Kindle”と,今,出版界はさながら黒船到来時の江戸幕府の如き状況のようです。もちろん“攘夷”を唱える人はいないでしょうが。それにしてもiPad日本上陸を伝える新聞やテレビには,今にも紙製の書籍が消えてしまうかと思わせるように感じた人も結構多いのではないでしょうか。
○確かに,例えばiPadは凄いようです。まだ実際に触ったことはありませんが,ものの本によりますと数多くの機能を持ち,しかもその操作が極めて簡単だというのです。「iPad=電子書籍」と誤解していた私なんかは「エッ,そんなことも簡単にできるの?」という驚きの機能が満載なのです。でも,そのことを知って「ウン?!」と思いました。こんなにたくさんの機能を持っているのだったら「書籍」以外の機能を使おうとする人が多いのではないか,iPadの紙製書籍需要への影響は意外に小さいのでは,と思ったわけです。
○それはしかし何の裏付けもない,これからは自社の出版にも力を注ぎたいと考えている者の我田引水に過ぎません。そしてその“思い”の当否は,今のところ私ども三九出版にとっては,幸か不幸かそれほど問題ではないんです。
○あるテレビ番組で“電子書籍と紙製書籍〜今後どうなる本の行方”というようなことをテーマにした放送がありました。その中で有名な作家が「どっちにしてもよい作品を書けばよい」という趣旨の発言をしておりました。この発言が番組のテーマに沿ったものかどうかは別にして,作家はよい作品を書くことが大切であることに間違いはありません。同様に私どもにとってはよい企画を立てることが第一の問題なのすね。企画の吟味,これは「電子と紙」の問題を離れて重要と思います。
○そしてこのことは,自費出版を含めて,本を発行しようとされる皆さんにとっても同様であることは申すまでもないことですね。何のために,何を,誰に読んでもらいたいか,どのように表すか等の吟味がよい企画・よい本への第一と考えています。          (m)
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