明智光秀の家臣，東行澄の末裔（４）
岡本 崇（京都府木津川市）
8.高の原から比叡山や愛宕山が見えた
平成30年12月9日，高の原から真北方面，遠くに見える山を目指して車で宇治市まで行く。木津川市役所やイオンや住民など誰に聞いても知らず，14年間にわたり，疑問を抱き続けてきた遠くの山が比叡山で，愛宕山まで見えると知って感激する。
平成30年12月16日，高の原から，遠くの比叡山の横に雪山が見えた。早速，延暦寺に電話をすると，比良山地であろうとの事。その足で，びわこ草津プリンスＨＴの38階へ行くと，光秀の居城であった「坂本城跡」の右後方に雪の比良山が見えた。
高の原駅は関西文化学術研究都市の玄関口として昭和47年に開業された新しい駅。平成6年4月には，現天皇ご夫妻が皇太子時代に下車されている。万葉集の佐紀丘陵の古称「高野原」から名づけられた駅名が「高の原駅」。高の原駅の所在地は奈良市朱雀３丁目。高の原駅前の「イオンモール高の原」は建物の真ん中に県境があるが，イオンの所在地は京都府木津川市相楽台１丁目となっている。
新興住宅地であるし，近くに見える春日山や，若草山にばかり目が行き，愛宕山や，比叡山や，歌川広重が描いた近江八景「比良の暮雪」まで見える等とは誰も夢にも思わなかった。その後，再々，撮影を試みるも比良の雪景色はなかなか望めない。
9.国会図書館で確認
平成31年1月10日，令和2年の大河ドラマは，「麒麟がくる」というタイトルで，主人公は明智光秀と聞くので，豊中市の今西家について調べてみようと思い，近くの国立国会図書館関西館（京都府相楽郡精華町精華台）へ行く。
「豊中市史五巻」289Ｐに，「今西家大蔵姫」の画像写真があって，「36代社家今西春房（ときふさ）と明智光秀女との間の長女である大蔵姫は、森忠政に嫁し、大蔵姫の弟である、今西宗英・道春は森忠政に仕えた」とある。森忠政の母は美濃の豪族，林通安の娘である。
「豊中市史七巻」239Ｐには，「大蔵姫の母は明智光秀の娘であった。大蔵姫は津山藩主の森忠政に嫁いでおり、そこは、今西家三十四代今西春一の妻の里であった」と。
淺田周宏氏の妻の祖母の実家が今西家ということは，木津川市の淺田周宏家の子孫たちも，明智光秀の末裔に当たる。我が家の父方と母方の双方が，同じ木津川市内の淺田家と親戚であるという事を知ったこと自身が奇縁であったが，淺田家が明智光秀に連なり，私の祖がその家臣であったと知るのは，古文書教室に入ったお陰である。今年の大河ドラマを，４回にわたり連載した記事を頭に入れて見ると楽しいと思う。
10.ＮＨＫ大河ドラマ「麒麟がくる」
ここでいう麒麟はあの首の長いキリンではなく，中国神話に現れる伝説上の霊獣だ。仁のある政治を行う王の許に現れる神聖な生き物の「麒麟」の事である。
明智憲三郎著「本能寺の変四二七年目の真実」「本能寺の変四三一年目の真実」 「本能寺の変は変だ 四三五年目の再審請求」などの著書は興味深く拝読しているが，ＮＨＫの大河ドラマの放映は，「本能寺の変」から，四百三十八年目にあたる。
大河ドラマの中の伊呂波大夫役で出演する尾野真千子さんは五條市西吉野町の出身。河瀨直美監督に見初められて中学生の頃，映画「萌の朱雀」で主演デビューした女優。 西吉野の岡本家が120年前に家を建てた時，尾野家からご祝儀を頂いて居た。福寿草の南限地と聞くので花を見に訪問した時，真千子さんの母上にお会いした事があった。 「麒麟児」とは，幼少から秀でた才能を示す子供の事をいうが，麒麟麦酒株式会社も，東洋の霊獣である麒麟を商標にしているという。ＮＨＫ大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」も楽しませて頂いたが，「最新の研究と新解釈を反映した人物像」で描くといわれている，明智光秀主役のＮＨＫ大河ドラマ，「麒麟がくる」を，麒麟麦酒でも飲みながら見るのも，大変楽しいのではないだろうか。
追記：東行澄の故郷 古今伝授の里フィールドミュージアム（岐阜県郡上市大和町牧）
中世の郡上を340年にわたって治めていた東氏の居館跡に発掘された池泉庭園。ほぼ発掘時のまま保存・公開されている。居城であった篠脇城の麓にあり，貴族的で優雅な造り。数少ない中世の武将庭園としての価値も高く，昭和62年に国の名勝に指定された。東氏館跡庭園がある「古今伝授の里フィールドミュージアム」内には，「和歌文学館」や「東氏記念館」やレストランなどの施設が設けられている。 （完）
岡本 崇（京都府木津川市）
8.高の原から比叡山や愛宕山が見えた
平成30年12月9日，高の原から真北方面，遠くに見える山を目指して車で宇治市まで行く。木津川市役所やイオンや住民など誰に聞いても知らず，14年間にわたり，疑問を抱き続けてきた遠くの山が比叡山で，愛宕山まで見えると知って感激する。
平成30年12月16日，高の原から，遠くの比叡山の横に雪山が見えた。早速，延暦寺に電話をすると，比良山地であろうとの事。その足で，びわこ草津プリンスＨＴの38階へ行くと，光秀の居城であった「坂本城跡」の右後方に雪の比良山が見えた。
高の原駅は関西文化学術研究都市の玄関口として昭和47年に開業された新しい駅。平成6年4月には，現天皇ご夫妻が皇太子時代に下車されている。万葉集の佐紀丘陵の古称「高野原」から名づけられた駅名が「高の原駅」。高の原駅の所在地は奈良市朱雀３丁目。高の原駅前の「イオンモール高の原」は建物の真ん中に県境があるが，イオンの所在地は京都府木津川市相楽台１丁目となっている。
新興住宅地であるし，近くに見える春日山や，若草山にばかり目が行き，愛宕山や，比叡山や，歌川広重が描いた近江八景「比良の暮雪」まで見える等とは誰も夢にも思わなかった。その後，再々，撮影を試みるも比良の雪景色はなかなか望めない。
9.国会図書館で確認
平成31年1月10日，令和2年の大河ドラマは，「麒麟がくる」というタイトルで，主人公は明智光秀と聞くので，豊中市の今西家について調べてみようと思い，近くの国立国会図書館関西館（京都府相楽郡精華町精華台）へ行く。
「豊中市史五巻」289Ｐに，「今西家大蔵姫」の画像写真があって，「36代社家今西春房（ときふさ）と明智光秀女との間の長女である大蔵姫は、森忠政に嫁し、大蔵姫の弟である、今西宗英・道春は森忠政に仕えた」とある。森忠政の母は美濃の豪族，林通安の娘である。
「豊中市史七巻」239Ｐには，「大蔵姫の母は明智光秀の娘であった。大蔵姫は津山藩主の森忠政に嫁いでおり、そこは、今西家三十四代今西春一の妻の里であった」と。
淺田周宏氏の妻の祖母の実家が今西家ということは，木津川市の淺田周宏家の子孫たちも，明智光秀の末裔に当たる。我が家の父方と母方の双方が，同じ木津川市内の淺田家と親戚であるという事を知ったこと自身が奇縁であったが，淺田家が明智光秀に連なり，私の祖がその家臣であったと知るのは，古文書教室に入ったお陰である。今年の大河ドラマを，４回にわたり連載した記事を頭に入れて見ると楽しいと思う。
10.ＮＨＫ大河ドラマ「麒麟がくる」
ここでいう麒麟はあの首の長いキリンではなく，中国神話に現れる伝説上の霊獣だ。仁のある政治を行う王の許に現れる神聖な生き物の「麒麟」の事である。
明智憲三郎著「本能寺の変四二七年目の真実」「本能寺の変四三一年目の真実」 「本能寺の変は変だ 四三五年目の再審請求」などの著書は興味深く拝読しているが，ＮＨＫの大河ドラマの放映は，「本能寺の変」から，四百三十八年目にあたる。
大河ドラマの中の伊呂波大夫役で出演する尾野真千子さんは五條市西吉野町の出身。河瀨直美監督に見初められて中学生の頃，映画「萌の朱雀」で主演デビューした女優。 西吉野の岡本家が120年前に家を建てた時，尾野家からご祝儀を頂いて居た。福寿草の南限地と聞くので花を見に訪問した時，真千子さんの母上にお会いした事があった。 「麒麟児」とは，幼少から秀でた才能を示す子供の事をいうが，麒麟麦酒株式会社も，東洋の霊獣である麒麟を商標にしているという。ＮＨＫ大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」も楽しませて頂いたが，「最新の研究と新解釈を反映した人物像」で描くといわれている，明智光秀主役のＮＨＫ大河ドラマ，「麒麟がくる」を，麒麟麦酒でも飲みながら見るのも，大変楽しいのではないだろうか。
追記：東行澄の故郷 古今伝授の里フィールドミュージアム（岐阜県郡上市大和町牧）
中世の郡上を340年にわたって治めていた東氏の居館跡に発掘された池泉庭園。ほぼ発掘時のまま保存・公開されている。居城であった篠脇城の麓にあり，貴族的で優雅な造り。数少ない中世の武将庭園としての価値も高く，昭和62年に国の名勝に指定された。東氏館跡庭園がある「古今伝授の里フィールドミュージアム」内には，「和歌文学館」や「東氏記念館」やレストランなどの施設が設けられている。 （完）
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