有限会社 三九出版 - 暦なしで曜日が分かる~基準曜日一覧~


















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☆ 《自由広場》 

            暦なしで曜日が分かる ~基準曜日一覧~ 

               伊藤 卓雄(埼玉県所沢市) 

 近年入院することが多くなり,退院を待ちわびる日々のつれづれに,病室の壁にかかったカレンダー(暦)をじっと眺めていて,ふと,あることに気が付いた。
 どの月も,1日(月の初日)と8・15・22・29の各日が同じ曜日であることだった。七曜というから,7日違いの日々が同じ曜日であるのは,至極当然のことだが,これらの日々を「基準日」とすれば,この基準日からの隔たりの日数(以下,「偏差日数」という。)を足せば,自分が知りたいある日の曜日が分かるということだった。
 そこから,毎月の初日(基準日)の曜日が分かれば,基準日との偏差日数を調べることにより,ある月のすべての日の曜日を知る方法を思いついた。
 つまり,ある月の初日(基準日)の曜日さえ分かれば,基準日の曜日数(「日」から「土」までを「0」から「6」の数字で表したもの)を「基準曜日数」として,「自分が知りたい日の前後にある基準日との偏差日数」を加えれば,それが,「知りたい日の曜日数」となり,「知りたい日の曜日」を知ることができるのだ。
 この方法のミソは,七曜(日~土)を(0~6)で表すこと,つまり,(日~土)を(0~6)の数字に置き換えるところにある。
 例えば,ある月の19日の曜日を知るには,「19(知りたい日)-15又は22(その前後にある基準日)=「4又は(-3)」(偏差日数)」なので,「この偏差日数」+「この月の基準曜日数」=「知りたい日の曜日数」となる。
 ちなみに,今年は,6月の基準曜日数が5なので,(偏差日数)+(基準曜日数)=4+5=9 ⇒「2」(「7」以上の場合,「7」を引いて補正),又は(-3)+5=2となり,いずれにせよ「2」で火曜日ということになる。
 このように,基準曜日数さえ分かれば,手元に暦がなくても,ある日の曜日を思い浮かべることができるようになる。記憶の呼び起こしに役立つし,友人や家族の誕生日,行事や事件発生の日などの曜日を会話の途中で思い出せれば話も弾むし,一目置かれることにもなる(はず)。

以下に,11年分(2010~2020)の「基準曜日数」(月別一覧)をお示しするので,ご興味あれば,次の例でお試しあれ。



*ちなみに,以上の変換法を応用して,ある月の曜日から、ある日(例えば,オリンピックの開会式)を推定することも可能だが,ここでは割愛する。 


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