夏の疑惑
三九出版
❁「わあ,悪いやつだー,怪人だあー!」
保育園でちょいとした作業中,やんちゃな園児達が絡んできたのでありました。
「おらー,“怪人K様”だぞーう!邪魔する奴らはやっつけてやるー!」
「ぎゃあ~!」嬉しそうに逃げ惑う園児達。
ま,こういうのは得意なKの奴に任せておけばよかろ。
さて作業も無事終了し,着替えて帰ろうとすると,先のやんちゃな面々再登場。
「どうして着替えたんだよう!」
Kが得意気に答える。
「“変身”したんだよーう!」
するとやんちゃ君,まさかの,
「ああーっ,嘘ついてるー!! 先生,この人嘘つきー!!!」
「 ……… 」
○「中間報告」という奇策にて「テロ等準備罪」が可決成立致しました。
法案自体の是非を問う各社世論調査は相変わらずバラバラな数字でして,平均してみても賛成反対相半ばといったところですが,法案の説明や成立への手続きが充分であったかどうかに関しては,どこでもおよそ7割方“不充分”という回答のようであります。
まああの法務大臣の答弁で納得しろっていうのは無理があるもんなぁ。
◇憲法第4章『国会』の第41条によると“国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。”だそうです。
国会の質疑にがっかりするのは今に始まったことではないですが,やんちゃな園児達なら言うでしょう。
「ああー,この憲法嘘ついてるー!!」
◆ま,ゴシップ好きは日本人に限らないですし,先の米大統領選でも相当酷い足の引っ張り合いをやっていたけれど,やっぱりスキャンダル叩きで重要法案が審議不充分になる国会ってのはねぇ。
“国権の最高機関”の名が,“唯一の立法機関”の名が泣いてるよ…。
❁「なんで“怪人”はいいのに“変身”はダメなんだ!」納得いかないKでした。
ま世の中そういうもんだ。調子に乗ってやり過ぎると痛いしっぺ返しを食らうからね。
「―私の頭脳では対応できません―」 (G)
三九出版
❁「わあ,悪いやつだー,怪人だあー!」
保育園でちょいとした作業中,やんちゃな園児達が絡んできたのでありました。
「おらー,“怪人K様”だぞーう!邪魔する奴らはやっつけてやるー!」
「ぎゃあ~!」嬉しそうに逃げ惑う園児達。
ま,こういうのは得意なKの奴に任せておけばよかろ。
さて作業も無事終了し,着替えて帰ろうとすると,先のやんちゃな面々再登場。
「どうして着替えたんだよう!」
Kが得意気に答える。
「“変身”したんだよーう!」
するとやんちゃ君,まさかの,
「ああーっ,嘘ついてるー!! 先生,この人嘘つきー!!!」
「 ……… 」
○「中間報告」という奇策にて「テロ等準備罪」が可決成立致しました。
法案自体の是非を問う各社世論調査は相変わらずバラバラな数字でして,平均してみても賛成反対相半ばといったところですが,法案の説明や成立への手続きが充分であったかどうかに関しては,どこでもおよそ7割方“不充分”という回答のようであります。
まああの法務大臣の答弁で納得しろっていうのは無理があるもんなぁ。
◇憲法第4章『国会』の第41条によると“国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。”だそうです。
国会の質疑にがっかりするのは今に始まったことではないですが,やんちゃな園児達なら言うでしょう。
「ああー,この憲法嘘ついてるー!!」
◆ま,ゴシップ好きは日本人に限らないですし,先の米大統領選でも相当酷い足の引っ張り合いをやっていたけれど,やっぱりスキャンダル叩きで重要法案が審議不充分になる国会ってのはねぇ。
“国権の最高機関”の名が,“唯一の立法機関”の名が泣いてるよ…。
❁「なんで“怪人”はいいのに“変身”はダメなんだ!」納得いかないKでした。
ま世の中そういうもんだ。調子に乗ってやり過ぎると痛いしっぺ返しを食らうからね。
「―私の頭脳では対応できません―」 (G)
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