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❁侍ジャパンの結束力も奮闘むなしく桜散ったWBC準決勝の日の午後のこと,「なんじゃこりゃ!」
  所用で訪れた小学校の廊下に貼られた生徒達の自画像を眺めながら叫んだKでありました。
 「何で全員オッサンオバサン顔なんだぁ!?」
  はて?確かに。何でだろ…。
  よく見るとどの顔も鼻の脇から唇の端まで,いわゆるほうれい線がクッキリと黒いクレヨンで描かれているのでありました。
 「そうかぁ。ここは子供の頃学校に行けなかった中高年のための学校なんだな…」
   ――んなわけないだろ…
○憲法第3章、第13条の自民党憲法改正草案では,『すべて国民は、個人として尊重される。』から“個”が抜け落ちて『全て国民は、人として尊重される。』になるそうです。理由は「個人主義を助長してきたきらいがあるので」だそうです。ん?日本人は同調圧力が強い集団主義なんじゃなかったっけ?
◇ま,確かに度の過ぎた権利を主張される方々はいらっしゃいますが,彼らのことを“行き過ぎた個人主義者だ!”とは言わないでしょう。自分勝手と個人主義は別物です。また一般に日本人は集団主義で欧米人は個人主義だと言われますが,実証的な日米比較の研究結果では,その通説を否定するような結果も出ているようです。要はケース・バイ・ケースなんでしょうが,んー…,クラス全員中高年顔の自画像を描くってのはねぇ……。
◆同調志向の強い社会で問題なのは,少数意見の排除,集団の外部に対する無関心,排他性などありますが,最大のものは集団が悪い方向に向かった時に歯止めが利かなくなることでしょう。そうならないためには自立して思考し主張できるような個人が必要だと思うんだけど……。
❁「ま,お前の小学生の時の自画像なら納得なんだがな。」
 ―コラ!! 誰が小学生の時からオッサン顔じゃい!  
……そういやオッサン顔だった……
ほっとけ!! (G) 
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