☆《自由広場》
夢 追 い 人
前岡 光明(東京都町田市)
75歳にもなって,私は夢追い人である。リタイヤしてから,星たちがどうやって生まれたかを考えてきた。その成果をまとめ,発表することが私の夢である。
現代天文学は大型望遠鏡,電波望遠鏡,そして観測衛星の華々しい観測ラッシュである。どの観測写真も星の誕生,成長,死の過程のどこか一瞬を捉えているのだが,歯切れの悪い説明が多い。分類するばかりで,大局的なことが伝わってこない。
それは,星形成の基本理論が古典力学で確立されてないから,的確に観測写真の現象を説明出来ないのだと思う。大雑把に「量子力学の密度分布のゆらぎで銀河が形成された」と片付けていては,星形成の,各論の展開のしようがない。
宇宙の不思議が一つ解明されると,その先に新たな不思議が出てくる。そんな宇宙を扱う天文学は,イマジネーションの世界であるといえる。例えば,ひと頃はどの本にも「彗星の核は、汚れた雪だるまのようだ」と書いてあった。ところが,小惑星とみなされていたキロン(直径180㎞)に,突然コマが出来,「彗星」だとわかった。「汚れた雪だるま」は,誰かの想像だったのだ。想像なら,私でも出来ると思った。
それからの私は,大きな岩石が集合した「彗星の核」の出来方が気になった。
私は,入門書,解説書の安易な説明に反発しては考え込み,自分なりの答えを見つけようとした。技術屋だったから,定説といえども鵜呑みにはしない。そうやって何年も考え続け,次々にアイデアを得た。まさに,「〔リ〕理屈と膏薬はどこにでも付く」(いろはかるた)の感がある。断片的な考えが有機的に結びつく。そして,新しい術語が要った。試行錯誤を繰り返し,次の基本的な考えがまとまった。
①膨張する宇宙空間では,引力で結びついた二つの天体の間に転向力が働く。公転運動する分子雲の内部では,さらに,別な形の転向力が働く。
②微細な水素分子は,空間膨張に抗して分子雲にまとまれない。まだ宇宙空間が小さな内に,無数の巨大な「最初の分子雲」がまとまり,「分子雲時代」が幕開けた。
③個々の水素分子(液体の相)は,近づき過ぎると互いに反発する。しかし,分子雲にまとまると,中心に向かって凝集し,不動点で圧がかかり,中心塊(星の卵)が生まれる。そうなると,引力で水素分子を引き寄せ,旋回渦が生じ,吸着する。
分子雲は,密度が疎になった分離面が生じると,そこが空間膨張に晒され空隙になって,「内部分裂」,そして,「伸張分裂」する。
④分子雲中の固形成分(微粒子,氷質,岩石,金属塊)は凝集核なので,水素分子に,胞子状に包まれる。これを「星素」と呼ぶ。「星素」は合体して大きくなる。そして,「彗星の核」に成長した。
次に,私は,「渦巻銀河」の「渦状腕」から,「ちぎれ分子雲」,「分子雲ベルト」を着想し,「分子雲の進化論」をまとめた。これこそが,星形成のメカニズムである。
そして,私は,「宇宙の重なり合う泡構造」の進化の仕組みを想像した。
そうやって10余年経つと,私の「古典力学による星形成論」がさまになってきた。すべて独創である。138億年前の「ファーストスター」から,「銀河団」,「銀河系」,「太陽を支配する横倒しの巨大ブラックホール」,「太陽系」,「地球と月」,そして,現代の「暗黒星雲中の星の赤ちゃん」まで,星形成の進化を自分の考えで説明できるのは愉快だ。独り喜びをかみしめている。
成果をホームページ「前岡光明の机の上」(ヤフーなどで検索)に載せている。
これまで何人かの先生や編集者に成果を送ったがなしのつぶてだった。素人は相手にされないと嘆いたが,それ以前に文章が拙かったと反省する。
論文は130頁になった。まだ文章がこなれてない。それに,見直すたびに,細かいところで考えを修正したり,補強したりして,あちこちいじっている。
私はこの論文が世に認められることを夢見てきた。でも,残された時間は短い。頭が回る内に論文を完成させることだと気づいた。脚光を浴びることばかりを思っていたら,あせって晩節を汚しそうだから,そのことは頭から取り払う。
このようなアイデアを私が得たのは,三十年来やっている,マハリシのTM(超越瞑想)で培った直観力の賜物である。考えが行き詰まってもTMをすると,こんがらがっていた頭の中が,心のストレスを解消するのと同じ形で,すーっと整理される。そして,私は,未熟ななりに,TMで合一(ヨーガ)の境地を味わっているのだろう,不安な心に乱されない。夢が叶わずに終わっても,私は取り乱さないだろう。
自信過剰の夢追い人,老いたドン・キホーテのような私だが,ぜひホームページを覗いて,その素顔を眺めて欲しい。そして,ご指導を頂ければありがたい。
夢 追 い 人
前岡 光明(東京都町田市)
75歳にもなって,私は夢追い人である。リタイヤしてから,星たちがどうやって生まれたかを考えてきた。その成果をまとめ,発表することが私の夢である。
現代天文学は大型望遠鏡,電波望遠鏡,そして観測衛星の華々しい観測ラッシュである。どの観測写真も星の誕生,成長,死の過程のどこか一瞬を捉えているのだが,歯切れの悪い説明が多い。分類するばかりで,大局的なことが伝わってこない。
それは,星形成の基本理論が古典力学で確立されてないから,的確に観測写真の現象を説明出来ないのだと思う。大雑把に「量子力学の密度分布のゆらぎで銀河が形成された」と片付けていては,星形成の,各論の展開のしようがない。
宇宙の不思議が一つ解明されると,その先に新たな不思議が出てくる。そんな宇宙を扱う天文学は,イマジネーションの世界であるといえる。例えば,ひと頃はどの本にも「彗星の核は、汚れた雪だるまのようだ」と書いてあった。ところが,小惑星とみなされていたキロン(直径180㎞)に,突然コマが出来,「彗星」だとわかった。「汚れた雪だるま」は,誰かの想像だったのだ。想像なら,私でも出来ると思った。
それからの私は,大きな岩石が集合した「彗星の核」の出来方が気になった。
私は,入門書,解説書の安易な説明に反発しては考え込み,自分なりの答えを見つけようとした。技術屋だったから,定説といえども鵜呑みにはしない。そうやって何年も考え続け,次々にアイデアを得た。まさに,「〔リ〕理屈と膏薬はどこにでも付く」(いろはかるた)の感がある。断片的な考えが有機的に結びつく。そして,新しい術語が要った。試行錯誤を繰り返し,次の基本的な考えがまとまった。
①膨張する宇宙空間では,引力で結びついた二つの天体の間に転向力が働く。公転運動する分子雲の内部では,さらに,別な形の転向力が働く。
②微細な水素分子は,空間膨張に抗して分子雲にまとまれない。まだ宇宙空間が小さな内に,無数の巨大な「最初の分子雲」がまとまり,「分子雲時代」が幕開けた。
③個々の水素分子(液体の相)は,近づき過ぎると互いに反発する。しかし,分子雲にまとまると,中心に向かって凝集し,不動点で圧がかかり,中心塊(星の卵)が生まれる。そうなると,引力で水素分子を引き寄せ,旋回渦が生じ,吸着する。
分子雲は,密度が疎になった分離面が生じると,そこが空間膨張に晒され空隙になって,「内部分裂」,そして,「伸張分裂」する。
④分子雲中の固形成分(微粒子,氷質,岩石,金属塊)は凝集核なので,水素分子に,胞子状に包まれる。これを「星素」と呼ぶ。「星素」は合体して大きくなる。そして,「彗星の核」に成長した。
次に,私は,「渦巻銀河」の「渦状腕」から,「ちぎれ分子雲」,「分子雲ベルト」を着想し,「分子雲の進化論」をまとめた。これこそが,星形成のメカニズムである。
そして,私は,「宇宙の重なり合う泡構造」の進化の仕組みを想像した。
そうやって10余年経つと,私の「古典力学による星形成論」がさまになってきた。すべて独創である。138億年前の「ファーストスター」から,「銀河団」,「銀河系」,「太陽を支配する横倒しの巨大ブラックホール」,「太陽系」,「地球と月」,そして,現代の「暗黒星雲中の星の赤ちゃん」まで,星形成の進化を自分の考えで説明できるのは愉快だ。独り喜びをかみしめている。
成果をホームページ「前岡光明の机の上」(ヤフーなどで検索)に載せている。
これまで何人かの先生や編集者に成果を送ったがなしのつぶてだった。素人は相手にされないと嘆いたが,それ以前に文章が拙かったと反省する。
論文は130頁になった。まだ文章がこなれてない。それに,見直すたびに,細かいところで考えを修正したり,補強したりして,あちこちいじっている。
私はこの論文が世に認められることを夢見てきた。でも,残された時間は短い。頭が回る内に論文を完成させることだと気づいた。脚光を浴びることばかりを思っていたら,あせって晩節を汚しそうだから,そのことは頭から取り払う。
このようなアイデアを私が得たのは,三十年来やっている,マハリシのTM(超越瞑想)で培った直観力の賜物である。考えが行き詰まってもTMをすると,こんがらがっていた頭の中が,心のストレスを解消するのと同じ形で,すーっと整理される。そして,私は,未熟ななりに,TMで合一(ヨーガ)の境地を味わっているのだろう,不安な心に乱されない。夢が叶わずに終わっても,私は取り乱さないだろう。
自信過剰の夢追い人,老いたドン・キホーテのような私だが,ぜひホームページを覗いて,その素顔を眺めて欲しい。そして,ご指導を頂ければありがたい。
投票数:31
平均点:10.00
高 齢 者 の 抱 負 |
本物語 |
校正おそるべし」が引き継ぎ事項 |