有限会社 三九出版 - 春なのに…


















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                       春なのに…

                               三九出版拝

 ♪ 春なのに〜 春なのに〜♪
❁北朝鮮からミサイルやら無人機が飛来し,中国では船が差し押さえられ,オバマさんは浮かない顔で日本を発って行きました。
  日本を見る国外からの目は厳しいようであります。春なのに…。
  しかしながらそんな厳しい視線なんぞ無頓着に我が日本で連発する事件の数々。作曲者詐称事件に論文捏造疑惑。
 うひゃー,恥ずかし恥ずかし!春なのに…。
◆件の佐村河内氏に関しては某公共放送がドキュメンタリー絶賛大放映なんてしたもんで,全く持って恥ずかし恥ずかしの極みでありますが,ま,薄っぺらなメディアやら文化人やらが揃って大恥かいたというのはある意味痛快ですらあるのです。
  「佐村河内,よくやった!!」
○さて,ゴースト新垣氏が公表するに到った理由の一つとされるのが,ソチオリンピックで高橋大輔選手がSPの曲目に選んだことらしいですが,当の高橋選手は、「(作った人の)バックグラウンドを聞いて選んだわけではなく,曲が素晴らしかったから選んだので…」と曲目変更なしのコメント。
 いや素晴らしい!!お涙頂戴の番組製作者やレコード会社に(当然,佐村河内氏にも)聞かせてやりたいものです
 先ず曲を,音楽をちゃんと聴く。付随するサイドストーリーなんて二の次,三の次。
当たり前の話ではありませんか?
◇無論それだけでは例えば,「うわっ,この時代にこんな新しい音を鳴らしていたのかあ!」みたいな発見はできないわけで,時代背景や当時の音楽状況を知らなければ,その音の持つ意義がわかりません。特に現代音楽では一度聴いただけで「うわー,いい曲だな〜」と感動するなんぞまず有り得ないわけで,かなりの知識がなければ音楽家が必死になって追求している新しい音を理解することは不可能です。
❁音楽に限らず他の芸術でも科学でも専門性の高い分野になればなるほど一般には理解し難いものになるわけで,その橋渡しをすることはメディアの責務であるはずです。
 嗚呼,それなのに…それなのに…。
  ♪ ためい〜き またひとつ…     (G)         
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