有限会社 三九出版 - アベノミクスとハイパーインフレの不安


















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銀次郎の日記
            アベノミクスとハイパーインフレの不安

                           青江 由紀夫(千葉市高品町)

 
1. 財政危機もハイパーインフレ策で脱出か
(A)ハイパーインフレ(過激なインフレ)をも辞さない。日銀法の改正も視野に入れて,2〜3%の物価上昇目標を達成するまで,日銀に長期国債などを無制限に買い入れさせる。市中の民間銀行(ゆう貯銀行も含む)の日銀への預金の一定額を超過した分には日銀が利息を支払わないで,逆に利息(預かり料)を徴収する。
 これらによって,市中に日銀券(お札・一万円札など)が「だぶつく」状態を促進する。いろいろ心配のある政策を政治的公約として公表した自民党安倍総裁(11/22「日経」朝刊)。
 すでに太平洋戦争時の戦時国債を超えるほどの割合となる1,000兆円の国の借金。40兆円の税収で25年もの合計額。戦時国債は十数年分。 GDP(国民総生産)の269%。(2013年3月末)。ギリシャをはるかに越えて世界一の借金大国の日本。
 消費税も32%まで引き上げないと国の財政の健全化は不可能という試算がある。
(B)5%の消費税引き上げで10%では「焼け石に水」という日本国の財政の危機。金融中心に経済界でも分かりきった常識。
 残る対策は1ヶ月6%ほどのインフレ(一年十二ヶ月で約201%の物価上昇)。これを6〜7年間継続すると64倍〜128倍の物価。税収40兆円が2560兆円。
 10%で25兆円の消費税も64倍,128倍となり,一年に1,600兆円,3,200兆円となり,1,000兆円の国の借金の返済も楽々と可能になる。
 上の計算なら小・中学生でも分かるはず。あとは誰が実行するかだけの問題。
(C)ここで年金生活者(65歳以上)が3000万人前後もいる今の日本。国政選挙のたびに,財政健全化とハイパーインフレなどの心配,不安のない政策の実現を目指す政党や政策を厳密に選択する。そして投票すること。
 これこそ七十代の老人の子々孫々への使命の一つではないでしょうか。
(D)標準米10kg入り一袋4,000円の今と仮定。6〜7年後には100倍に上昇すると400,000円。1,000万円の貯金で2500袋購入可能な今。6〜7年後には25袋のみ。結局は預金の価値(購買価値)は百分の一に減少した計算となる。
 これに預金1ヶ月20万円を限度としての引き出しという制限,新円札切り替え(旧円札無効),デノミ百分の一とする政策の断行。
こういう政策がハイパーインフレの後に実行されると,どうなるのか。戦後の1946〜50年頃のようになることが予想可能。
 1,000万円の国債も返済償還されても10kg入り米25袋のみ。急いで貯金を引き出して現物資産を買おうとしても,引き出し制限。タンス預金は新札へ切り替えで使用不能。
 物価が100倍に急上昇した後になって,後悔し,貧困化する我々一般庶民。
ロシア,トルコ,アルゼンチン,ジンバブエの例も参考になるかもしれない。
(H24−2012・11/27(火))
2. 庶民の対抗策は? 万一のハイパーインフレに対してどうするか。日銀総裁の交替・アベノミクスに迎合,賛成できる人材の登用
(A)預貯金を引き出して金塊(1g4,800円・2/5(火)),100g48万円で買う。1kg480万円。
純度,メッキの問題で贋(にせ)物を掴む不安。売却換金の煩瑣,不慣れ。
(B)ダイヤモンドなどの宝石類。人工ダイヤか本物かなどの判定鑑定力の不足。キズや品質をどうするか。素人には不適当。
(C)砂糖1kg186円を100kg,200kgと買い溜めする。ベランダボックス120ℓ入り1,980円を2つ3つ買うと保管場所に困る。缶詰も同じこと。ワインなども同じ。
(D)銀行で外貨預金(例・米ドル・豪ドルで預金),あるいは,外国株を買う。外国の投資信託を買う。元金の保証なし。為替損も自己負担。
(E)土地建物などの不動産を買う。3,000万,5,000万円単位の大金が必要。売却換金,税金負担の煩瑣。物価は100倍となっても年金や月給は完全には比例しないはず。
さてどうする。老化防止の頭の体操。       (H25−2013・2/5(火))
(F)不動産株の三菱地所などはすでに約二倍(3,190円4/18)。日銀が毎月国債などを買い増して,215年春には270兆円を保有。この時,もしも物価が5〜6%以上の上昇となると,引き締めの一環としてそれを売却,金利急上昇となる不安は?
(H.25−2013・4/19(金))


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