有限会社 三九出版 - 本を作る力と喜びを戴いて


















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               本を作る力と喜びを戴いて
                         三九出版拝

◎小さな冊子にはそぐわないネーミングでは?と思いながらも「特別企画」と名付けて,東日本大震災についてお二人の方にご寄稿いただきました。淡々と述べられている災害医療現場の様子。穏やかな言葉で語られている日本人の優しさ,慎ましさが詰まった強い心。――「書いた物が物を言う」という証文の大切さを教える諺があります。前記のお二人が書かれていることはいわゆる“証文”ではありませんが,大震災について「物を言う」ものになるのは間違いないと思います。

○「3月11日」から約4ケ月。その間,復旧復興に向けて精一杯取り組まれている沢山の人々。一方その対策,対処で指摘されている不手際,遅延,そしてそれを恥じないかのような当事者たちもいるとの報道。本号の「「竹の子医者」の日々」は前者への賞賛と後者への怒りだけで,本職であるはずの?診察にまつわる話は一言も出てきません。「上医は国を医す」(戦争や悪弊から国民を守る)という諺もありますが,要は国民を守るということからペンを執られるのも上医の務め。このような日々もむべなるかなと思います。

○過日,「ドクターサポートとしては全國から175のJMAT(少人数の支援隊)が集まり,主として避難所の健康管理や検診,検死に当ってくれました。その殆んどが帰りましたので,今度は岩手支援隊の出番です。我々も自分の診療所を休診にしても応援参加するつもりでいます。現場は本当に大変です」というお便りを,以前,小誌にご寄稿いただいたお医者さんからいただきました。敬服と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

○私どもは小さな活字と悪戦苦闘?しているだけの日々ですが,そんな中でも沢山の方々のすばらしい活動,生き方が綴られた文章の最初の読者であり,それらを広く紹介するのが仕事であることに大きな喜びを感じております。と共に「本当に良い本作りをしよう!」という意欲の高まりもいただいております。感謝,感謝です。


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